高気密高断熱住宅はエアコン1台で実現可能？

高気密高断熱住宅は、効率的に室内の温度管理が可能であるため、エアコン一台で実現できると思っている方は多いです。
しかし、本当にエアコン一台だけで可能なのでしょうか。
この記事ではエアコン一台で高気密高断熱な家にできるのかについて解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

□高気密高断熱の家は本当にエアコン一台で実現可能？

結論から申し上げますと、エアコン一台でも高気密高断熱の家にできます。
しかし、ある一定の条件があります。
それは「家全体に送風できる設備があること」です。

逆に、それぞれの部屋でエアコンを設置した方が良いケースも存在します。
その特徴は以下の3つです。

・パソコンやゲーム機のような熱を放出するものがある部屋
・人が多く集まる部屋
・日射量が多く、狭い部屋

これらの特徴に当てはまる部屋がある場合は、エアコン一台にするより、むしろそれぞれの部屋にエアコンを設置した方が安上がりになる可能性が高いです。
適切な場所に適切な個数のエアコンを取り付けて、快適な環境にしてくださいね。

エアコン一台で高気密高断熱住宅にするにはどうすれば良いのでしょうか。
ここではいくつかのコツを詳しく解説します。

住まいの間取りを複雑にしてしまうと、間仕切り壁やドアが増えます。
そうなると、空気の循環が悪くなり、エアコン一台では高気密高断熱な家を実現できなくなります。
シンプルな間取りにしておくと気密性と断熱性を高められるだけではなく、将来のライフスタイルの変化によるリフォームもスムーズに進むでしょう。

エアコンだけではなく、すだれやカーテンを利用して遮熱対策を施すことで、エアコン効率を高められます。
夏場はすだれで日差しを遮り、冬場は断熱効果を持っているカーテンで室内の暖かい空気を逃さないようにしましょう。

適切な体感温度にするには、湿度の調整が重要です。
人間には、湿度が高いと蒸し暑く感じ、湿度が低いと寒く感じるという性質があります。
人間が快適に感じるとされている湿度は40パーセントから60パーセントだと言われているので、湿度の調整を怠らないようにしてくださいね。

高気密高断熱の家は「家全体に送風できる設備があること」という条件を満たしていれば、実現可能です。
今回ご紹介した3つのコツを参考に、エアコン一台で高気密高断熱な家にしてくださいね。