24時間換気システムと全館空調システムの違いとは?

24時間換気システムと全館空調システムの違いとは?

全館空調システムと24時間換気システムを混同して覚えておられる方がおられます。

同じ空調に関するものではあるのですが、それぞれ似て非なるものです。
そこで今回は、24時間換気システムと全館空調システムの違いについて説明します。

□24時間換気システムと全館空調システムの違いとは

結論から言えば、法律で定められているかそうでないかという違いがあります。

24時間換気システムはその名前の通り、換気を行うシステムであり、温度を変えることはできません。
換気に特化しているとも言えます。
今から建てるお家は24時間換気を取り入れることを義務付けされています。

外気を取り入れるため、外の気温により室温を変化させる可能性はあるもの、換気システムにも種類が様々あります。

換気ユニット 操作パネル

一方、全館空調システムとはその名前の通り、全館内の室温を快適に保つことが可能です。
全館空調システムと一言で言っても各メーカーごとに性能が異なりますので、コージーハウジングで取り入れているエアリゾートをもとに仕組みを説明します。
全部屋24時間、365日計画的に換気と冷暖房を行うのがエアリゾートです。

三菱電機エアリゾート

室温の調整に目がいきがちですが、湿度もコントロールできます。
湿度を調整して、カビ、ダニ、結露の発生を防ぎます。
全館空調システムは基本的には全部屋を均一にするものなのですが、エアリゾートだと全部屋を快適にすることもできれば、特定の部屋だけお好みの温度湿度に調整することも可能なのです。
この臨機応変さが魅力的です。

全館空調って何?

全館空調のおすすめメーカー

エアリゾートのリモコン

□24時間換気と全館空調システムのそれぞれのメリット

まずは全館空調システムのメリットを2つ紹介します。

1つ目は、1年中、家が一定の温度に保てることです。
全館と言うように、リビングやキッチン、居間、トイレ、浴室に至るまで同じ温度で過ごせます。
家族にご高齢の方がいらっしゃる場合は、ヒートショックや熱中症防止にも役立ちます。
家族が寒暖による健康被害を受けないよう、安心して過ごすための冷暖房システムと言えます。

2つ目は、空間がスッキリすることです。
全館空調の室内機は空調室もしくは収納内に設置されるため、露出物が室内にない状態となります。
そのため、インテリアの美観を保てます。
さらに、室外機の数も室内機と同様のため、家の外の美観も保たれます。

続いては24時間換気システムのメリットです。
24時間換気システムは外気からの空気を取り入れる給気と室内の空気を外に排出する排気を行います。
その給気や排気方法としては3種類があります。
以下ではそれぞれのメリットについて説明します。

1つ目は、第一種換気方式です。
これは、換気扇などの機械により強制的に外からの給気と室内からの排気の両方を行う方法のことです。
メリットとしては、24時間換気システムの中でも空気の流れを操作しやすいことが挙げられます。
全館空調システムもこの第1種換気に該当します。

2つ目は、第二種換気方式です。
これは、外からの排気は換気扇などの機械で行い、排気口などから自然に外へ排気する方法を言います。
ランニングコストを抑えられるというメリットがあるものの、結露が発生しやすいため、こまめに確認する必要があります。

3つ目は、第三種換気方式です。
これは、給気口から自然に給気し、排気は換気扇を使って行う方法のことです。
ランニングコストが抑えられる上に、結露が発生しにくいというメリットがあります。

全館空調のリモコンパネル

□まとめ

24時間換気システムと全館空調システムの違いについて解説しました。
結論、全館空調システムは24時間換気の分類に属し、その上で付加価値を兼ね備えたものだと言えます。
コージーハウジングでは高気密高断熱と全館空調システムを組み合わせていますが、中には高気密高断熱と24時間換気システムを組み合わせている住宅もございます。
類似しているようにも見えますが、似て非なるものですので、別物だという認識で見てみてください。

年中、春の家

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