注文住宅をお考えの皆さんは、断熱性能等級についてご存知でしょうか?
夏の暑さや、冬の寒さを凌ぐためには住宅の断熱性を考えることが必要です。
その中で、断熱性の性能を示す断熱性能等級は基準として把握しておくことが大切です。
そこで今回は、断熱性能等級の概要と断熱性が低いとどうなるのか解説します。
□断熱性能等級とは?その概要についてご紹介
住宅の品質確保の促進等に関する法律に規定されている省エネに関する基準が断熱性能等級です。
断熱以外の性能も記載されています。
それゆえ、断熱等性能等級とも呼ばれます。
ランクが5段階に分けられています。
ここで、押さえていただきたいのが、断熱性能等級4でも十分ではないことです。
今の技術力であればそれほど高い断熱性能ではないのです。
これには、宣伝やコマーシャルに問題があります。
この住宅は断熱性能等級4なので性能が高い住宅です、といった宣伝がされていることが問題の一つです。
断熱性能等級4は長期優良住宅の基準にもなっています。
それゆえ、断熱性能等級4であれば安心であるという誤認が起きているのも現状です。
2022年4月には断熱性能等級5が新設されます。
その基準が新設されると、現在最高等級である断熱性能等級4は最低限必要な等級になります。
さらに2025年4月からは義務化される予定です。
それゆえ、2025年4月までに断熱性能等級に関して最低4を満たすことが求められます。
□断熱性が低い家ではどのような悪影響がある?
断熱性が低いと起こりうる弊害としてまず考えられるのが、「ヒートショック」です。
急激な温度変化で身体がダメージを受けることを指します。
気温の変化で血圧が急激に上下します。
そして、心臓や血管の疾患が起こることでヒートショックが起こります。
特に、起こりやすいのが、冬場の浴槽です。
血圧の乱高下に伴い、脳内出血や大動脈解離などの病気が生じる恐れがあります。
また、トイレや洗面室などの空間でも起こりやすいので注意が必要です。
暖かい場所と冷えた場所での温度差は10度以上ある場合もあるため、血管が動きやすいです。
それゆえ、住宅の断熱性を高めて、室内の温度差を極力なくすことが重要だと言えます。
□まとめ
今回は、断熱性能等級の概要と断熱性が低いとどうなるのか解説しました。
断熱性等級は断熱性の高い家で安心して暮らすためにも高いランクの住宅を建てるようにしてください。
また、断熱性が低い家だとヒートショックが生じる可能性があるため、その点を踏まえて住宅の断熱性には考慮してください。