「結露によってどんな問題が起こるのだろう」
「結露しにくい家にするにはどうすれば良いのだろう」
日本は高温多湿の環境ですので、一般的なお家だと普通に生活していると結露の発生はつきものです。
では、結露はどのような影響が出てしまうのでしょうか?
そこで今回は、結露によって起こる問題、また結露しにくいお家にするための要素をご紹介します。
□結露によって起こるお家の問題とは?
結露がもたらすお家の問題の1つにカビの繁殖が挙げられます。
カビが繁殖することで、カビを餌にするダニも増えていき、その結果、シックハウス症候群やアレルギー症状の原因に繋がってしまいます。
これらの問題を解決するためにはカビの発生を抑えることが重要です。
カビの発生要素は大きく4つです。
1つ目は水分です。
カビは微生物の一種で生命体であるため、水を必要とします。
梅雨や夏だとじめじめと湿度が高くなり、カビが発生しやすくなります。
また、冬の乾燥した時期でも暖房を効かせて、外との気温差が生まれると窓や壁に結露します。
そのため、外気の影響を遮った上で、室内の湿度をコントロールすることができれば、増殖しにくくなります。
2つ目は温度です。
カビは0度から20度もしくは20度から45度の場所を好みます。
カビが死滅する温度の環境で暮らすのは不可能です。
そのため、みなさんが快適に過ごせる温度に調整した上で湿度をコントロールして防ぐしかありません。
3つ目は、栄養です。
カビは、水だけではなく、栄養も必要とします。
カビは色々な物質を養分として、栄養を蓄えられます。
比較的お家の中のホコリなどカビの栄養になりやすいのですが、こまめにお掃除しつつ、適切な換気と温度湿度調整で予防できます。
4つ目は酸素です。
カビは、好気性微生物と呼ばれる酸素を必要とする微生物です。
この点も温度と同様みなさんが快適に生活する上では欠かせません。
そのため、いかに湿度をコントロールし、余分な水分を発生させず、清潔に保つことができるのかがポイントとなります。
□結露しにくい家にするための要素とは?
では、結露を起こさないためにはどうすれば良いのでしょうか?
結露しにくい家にするための要素、それは断熱、遮熱、気密、換気の4つです。
断熱に関しては、窓や屋根、天井や壁、床の断熱性能を上げましょう。
遮熱に関しては、断熱材の蓄熱を抑えるために必要な要素です。
気密に関しては、断熱層の室内側に気密、防湿層を設けましょう。
換気に関しては、湿気を含んだ空気を溜めないために必要な要素です。
□まとめ
今回は、結露によって起こる問題、また結露しにくい家にするための要素について紹介しました。
完全に結露を防ぐことは難しいですが、お家の性能で限りなく予防することが可能です。
お家の快適性は単に室温の快適さだけではなく、お家自体の劣化を防ぎ、長く快適さを持続させることがポイントだと考えています。