木造住宅は鉄筋コンクリートで建てられた住宅やマンションと比べて地震に弱いイメージを持たれていることが多いです。
そんな皆さんのイメージとは反対にに実は、木造住宅はとても強いのです。
そこで今回は、
「木造住宅は地震に強いのか」
「どれくらいの耐震性能を秘めているのか」
をご紹介します。
□木造住宅は想像しているよりもずっと強い
日本で一般的な在宅工法は木造、鉄骨造、RC造の3つあります。
3つの工法を耐震性という点のみで比較すると、RC造、鉄骨造、木造の順に耐震性が強いと言われています。
しかし、耐震性の高さだけでは、地震への強さは決まりません。
地震への強さを比較するには、建物の重量も大切な要素です。
地震のエネルギーは建物の重さに比例して大きく働きます。
つまり、建物の重さが重いほど地震で大きな揺れが発生するのです。
建物の大きさが同じであれば、RC造、鉄骨造、木造の順に重くなり、一番軽い木造住宅が最も揺れずに、地震による被害が少なくて済むと言われています。
そして、2000年の建築基準法の改正により、木造住宅の耐震性は鉄骨住宅とほとんど変わらないほど水準が高くなっており、客観的な基準でも地震への強さが証明されています。
また、木材自体の強度も高いのです。
素材の強さは、比強度という数値で表され、比強度の数値が高ければ素材の重さが軽い割りに強度が高いと言えます。
※比強度とは
物質の強さを表す指標で、強度を素材の密度で割った値を示します。
杉を例に出すと、圧縮した時の強度はコンクリートの6倍、引っ張った時の強度はコンクリートの198倍、鉄の約4倍、曲げた時の強度は鉄の15.4倍、コンクリートの400倍だと言われています。
木造住宅と言うと、「地震の時が心配」というイメージが持たれる方もいますが、鉄やコンクリートよりも軽くて、柔軟性に優れていて丈夫なのです。
また、木材ならではの暖かさや調湿性能など、高温多湿の複雑な日本の気候にもマッチしたお家だと言えます。
□まとめ
今回は、木造住宅は地震に強いのか、どれくらいの耐震性能を秘めているのかを紹介しました。
昔の家づくりでは、お家を建てるために山に木を植え、その木が成長する時間以上に長持ちするお家を建てていました。
築100年以上長持ちするお家が普通で、築300年を超える建物が今でも残っているのがうなづけます。
せっかくの皆さんの夢が詰まったマイホームですので、優れた木造住宅を建ててみませんか?