俣野くんは代表の菊井と同級生で、ライバル的な存在です。職人で同期となると少なからずライバル意識を持つもので、20代のころ棟上げで始めて会った時にはお互いに生意気盛りで、まったく口も聞きませんでした。すぐに仲良くなりましたが、最初のバチバチした感じは今でもお酒の場で鉄板のネタになっています。

菊井と同期の職人は何人もいますが、造作の技術で「この人には勝てない」と思ったのは俣野くんだけ。俣野くんは菊井とは正反対の多彩な大工で、オーダーメイドの家具を作ったり、色合いやデザインについての提案ができたりとインテリア肌な職人です。大工としてはとても珍しくカラーコーディネーターの資格を持っていたり、「センスのいい大工」という言葉の似合う方です。

お客さんともよく話せて、色合いやデザインについて相談に乗ったり、家具のオーダーを受けたりと、お客さんの要望に抜群のセンスで応えることができます。家族を大切にしていて、娘さんの成長を見守りながら、家族のために家具を作って喜ばせる優しい心も持ち合わせています。